相談を受けている宿が、ある大手旅行メディアへ広告を出しました。
月数万円を払えば、大手旅行メディアへ宿の情報を出せるというもの。
その大手旅行メディアには、誰でも知っているような芸能人や出版社がからんでいます。
見た目も華やかで、提案する営業の方も感じがよい。
宿の社長も、試してみようという気になってしまったのかもしれません。
わたしはその広告を知っていて、ちょっとステマっぽく感じていたので宿の人にそれを伝えました。
ステマっていうのは数年前に社会問題としても話題になりました。
かんたんにいえば、広告であることを隠した広告です。
広告は本来、広告とわからないとNGなのです。
ただもう契約しちゃっていたので、効果がなかったらすぐやめたほうがよいと伝えました。
大手旅行メディアへの広告は効果あったのか
広告掲載から1周間たった時点で、効果はありませんでした。
アクセス解析の結果、その広告から宿の公式webサイトへのアクセスはゼロでした。
正確には1アクセスあったですが、おそらく関係者でしょう。
もちろん宿のwebサイトは見てないけれども、大手旅行メディアに載った宿情報を見た人はゼロじゃないと思います。
露出という意味では、やらないよりやったほうがいいです。
でも月数万、年30万以上かけるのにしては効果があいまいです。
もっとお金を使うべきところはあるはずです。
大手旅行メディアといっても、広告費を払って掲載した宿の情報は公式webサイトの内容(写真や文章)をコピーしただけ。
とうぜん他の宿もおなじようにあります。
これでは効果をだすことは難しいでしょう。
よかったのは、広告のことをすぐにわたしに相談してくれたことです。
広告の効果を一緒に考えることができます。
たとえ今回のように広告の効果がなかったとしても、次回おなじような広告を出さなければいいだけです。
一歩ずつ前に進んでいけばよいと思います。
結果的にはムダな広告を何ヶ月も払うことをやめて、1年で36万以上コスト削減になりました。