市などの公共サイトの使いやすさを考えるとき、ある悲しい事件を思い出すことがあります
2014年の横浜ベビーシッター事件です
先日も公共サイトを見直す仕事をしていて、事件のことをまた見返しました
当時読んだWebの専門家による記事がきっかけで、公共サイトの見つけやすさがときに命にかかわることもあると、その責任を強く感じるようになりました
被害にあった女性がベビーシッターを探すまでの状況が詳しく書かれた記事もあります
要点をいうと、
- 「子供のいる女性」のベビーシッターを希望していた
- 市営の24時間保育園の存在は知っていた(が、そのときは忘れていた)
- 近くの地域子育て支援拠点で、壁に掲示された行政からのお知らせや子供支援の情報は見ていた(が、夜間保育の情報などは見つからなかった)
- Webでなんども検索した(事件で利用したサービスも検索で見つけた)
支援するサービスはあっても、スマートフォンで検索したときに、すぐに見つけやすい状況ではありませんでした
Web検索になれていない方もいます
相談できる人が限られている方もいます
これからの世代にとって、スマ—トフォンで必要な情報を見つけやすい環境にするのは公共サイトのミッションとして最重要ではないでしょうか
公共サイトは、公共施設の単なるおまけではなく、公共サービスそのものですね