ここまでの道のりをダイジェストで紹介します。
やりがいのあった東京の仕事
10年ちかく都内でWeb制作の仕事をしていました。
取引先は規模の大きい会社ばかり。
それに比べてわたしが働いていた会社はスタッフも少なく、自然となんでもマンになりました。
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- 営業(仕事ください)
- 企画・文章作成(Webを活用した作戦をたてる)
- 調整(お客さんや制作パートナーなど)
デザインとプログラムと撮影以外はほぼぜんぶ経験したと思います。
かんたんではなかったけれど毎日が勉強で、やりがいもありました。
ずっと引っかかっていた違和感
それはやっていたのが「お金が十分にある会社に、効く集客」ばかりだったことです。
「お金はあまりないけれど困っている会社」もいっぱいいるはずです。
でもそんな会社の役に立つことできませんでした。
仕事なんだからお金は必要で、当たり前かもしれません。
でもずっとしっくりいきませんでした。
規模の大きい会社のWeb制作となると、スタッフもチーム制になります。
- 企画
- 営業
- デザイン
- プログラム
- 文章
- 写真
- 動画
こういったものをそれぞれの専門家が用意することになるので、とうぜんお金はかかります。
ちょっとしたWeb制作でも100万円を超える案件もふつうです。
まわりもそういうところばかりだったように思います。
ただ例外も。
地方にある知り合いのシステム会社で、予算規模の小さな案件の集客も手がけていました。
なんとなくうらやましかったのを覚えています。
移住した地方で求められるものとは
2010年、東京づとめだったわたしは7年くらい働いた会社をやめ、縁があって地方に移住することになりました。
東日本大震災のちょっとあとです。
まだフェイスブックが地方に普及する前でした。
最初はWeb制作を仕事として積極的にやっていませんでした。
それでも前職の経験から、Web制作の相談を受けることが増えてきました。
東京の案件とは違います。
予算がいっぱいある案件なんてありませんので、少ない行動で成果を出すことが必要です。
ある意味では東京の仕事より難易度は高めです。
そんなことは果たして可能なのか?
まずデザインとかプログラムを他のだれかに頼むお金もありません。
だからまず自分1人でやってみるしかない。
Webの仕事をそれなりにがんばってきたつもりでしたが、1人だとできないことがめっちゃ多い。
すぐに役にたつことはムリでした。
無力さを感じました。
1人でもできることを増やせるよう、しばらく修行しなおしました。
Web集客の原点は地方も同じ
数年間失敗を繰り返しながら、効果をあげる事例も少しずつできてきました。
Web制作の目的のほとんどは集客。
それは地方でも一緒です。
かけたお金以上の成果を出せることがわかれば、予算に対しても納得いただけるパターンもでてきました。
地方にありがちなWeb集客事情はこうです。
- かけれらるお金が少ない
(さらに投資に対する成果が見えないので、かけられるお金は限られる) - お金が少ないから専門家に頼めない
(そもそも対応できる会社や人も少なく、身近に相談できる人も少ない) - 結局きちんときできるのは、予算をかけらる会社に限られてしまう
(予算があるなら、力のあるWeb制作会社に相談するが手っ取り早いし)
この状況を打開するためには、逆をやります。
お金が少なくても成果をだすことを増やします。
矛盾しているようですが、がんばるしかないです。
- 少ない予算で成果を出す実績を増やす
- 多くの人に「うちでもイケるかも?」と知ってもらって、Web集客をがんばる会社や人を増やす
こんな感じになればいいなと思っています。
時間はかかるし、かんたんではありません。
地方Webサイトの誤解
まだ地方の多くのWebサイトは、中身よりも見た目にお金をかけてしまう傾向を強く感じます。
あまりなじみのない方は、Web制作というとデザインをかっこよくリニューアル!という印象が強いかもしれません。
でもWeb集客に関していうと、実は見た目と集客は直接的には関係がない場合が多い。
レストランでいえば、もっとも大事なのは料理がおいしいこと。
お金をかけて外観や内装や設備を作っていい感じになったが、肝心の料理や接客がおそろかで、お客さんが少なくて利益がでない感じ。
逆に外観や内装や設備がほかと比べて優れていなかったとしても(もちろんある程度の質は必要ですが)、料理と接客がよければ、繁盛して利益を出している店は多いと思います。
Web集客はただきれいなサイトなものを作ることの価値はなくなってきています。
その証拠に、このWebサイトも1万円くらいの有料のものを使って5秒で立ち上げたものです。
家でいうとゼロから設計するのではなく、安い建て売り住宅を買った感じです。
が、それでも問題なく運用できています。
予算が少ないときほど中身に優先してお金かけ、お客さんが増えて利益がでてきたら、投資以上に利益を得られる感触がつかめたら、もっと別のことにもお金をかけていきましょう。
という提案をしています。
集客にもっとも影響ある要素は、多くの場合は見た目でなく中身(企画)です。
じゃあ企画って具体的にはなんなのか?
実績で少しずつ紹介します。