多様性を広げることの重要性

たまたま読んだ

多様性の科学 画一的で凋落する組織、複数の視点で問題を解決する組織

という本、おもしろかったです

 

これからの時代、複雑な問題に立ち向かうのは、チームの多様性がだいじだよ

多様性がないチームだとだいじなことをいろいろ見落とすよ

という警告を鳴らしています

 

チームの多様性について例を1つ、図がかけないのでがんばってことばで説明します

たとえば飲食店の売上げアップというテーマに対して、考えられるアイデアが最大100あったとします

 

どんなに優秀な人であったとしても、1人が経験や勘で思いつくのはせいぜい10ぐらい

ほかスタッフ10人に協力してもらえば100になるじゃんと思うかもですが、そうはならないのですよね

ほかのスタッフも同僚とか関連会社の仲間で、いわば価値観が近い人が多い

 

おなじ目標にむかってがんばるから、チームプレーが求められる、価値観の共通部分も増えていく

チームとしても価値観が近い人と働いたほうがストレスが少ない

結果、けっきょく思いつくアイデアも似ている部分が多く、どんなにがんばっても10→15前後とかにしかならないみたいな感じです

 

逆に仕事の業種も別とか、出身国が別とか、価値観のまったく違う10人にアイデアを出してもらったほうが、30とか40とかになりやすい

結果よい成果に結びつきやすい

 

単純な問題なら1人でOKでも、未来のこととか先が見えない複雑な問題は、組織の多様性がカギになる

そんなことも書かれている本でした

 

これを読んですぐ思ったこと

わたしのWebアドバイザーとしての仕事も、すこしは多様性を提供しているかも、ってこと

 

飲食店も旅館も、わたしは勤めたことはありません

逆に、お客さまはWeb業界について詳しくない場合がほとんど

お客さまとは価値観の異なる部分が多い関係です

 

地方の零細企業だととくに、スタッフが日々ふれあう価値観は限定的で、多様性が生まれにくい状況

だからこそ打合せとかでは「仕事の可能性が広がる」と言っていただける機会が多いです

 

そうして生まれてたアイデアが成功に結びつくかは別の問題ですが、あらためてWebアドバイザーとしての仕事の責任を感じました

お客さまの価値観を学び、チームプレーを大切にしながらも、仕事のアイデアとしては異なる価値観を提供する

矛盾していて難しいように思えますが、これからもますます大切になりそうな仕事です